- 2009年5月 4日 03:08
- chocolum
2003年8月5日午前。
いーくんが誕生した日です。
そして、私達家族が今まで縁のなかった「大学病院」や「リハビリ」「障害」との密接なかかわりを
持つきっかけとなった日です。
いーくんが生まれたとき、帝王切開の麻酔からでしょうか。私はぼんやりとしていました。
そして「男の子ですよ」という声を聞いたと同時に泣きながら意識が遠ざかっていきました。
全身麻酔に切り替えられたからです。
目を開けて、本当なら「おめでとう!」とかとても和気藹々とした雰囲気があるはずだったのに
目を開けたらみんなが悲しそうな顔をしていました。
母は泣き崩れていました。父も泣いていました。
義母は泣きながらも「よくがんばったね」と手をぎゅっと握ってくれました。
そんな中ただ一人だけ泣かずにぐっといろいろなものをこらえてた人がいます。
それが夫です。
私の実家の家族はいーくんのことを受け入れられずにいたのでしょう。
私が退院するまでの2週間、一度も顔を出すことはありませんでした。
今となれば母達の心情を察することもできますが、そのときの私は不信感しか持てずにいました。
毎日来てくれるのは義母たち。何かしら私の気がまぎれるようにといろいろ気遣ってくれました。
夫方の叔母は、私のところに来て、私をぎゅっと抱きしめいっぱい泣かせてくれました。
いーくんが生まれてから、私は彼に一度も会うことなく1週間を過ごしました。
デジカメで見るだけの次男。口が出来上がっていない。この子生きていけるのかな・・。
そんな気持ちばかりが先にたち、毎日病室で泣いてばかりでした。
8/12。大学病院に行くことになり、大きな病院の周産期センターに入院していた次男と初対面。
初めて抱っこした時、「この子は生きているんだなー」ってじんわりと感じました。
小さな体で、でも力強く泣き、手足を伸ばす姿を見て、私は頑張ろうと決意しました。
あれから、5年経ちました。
いーくんはまだまだ5歳には追いつけません。彼の時間はちょっとゆったりとしたペースで
少しずつ時を刻んでいます。
そんな彼ともに5年過ごしてきて、いつの間にか私達もゆったりとしたペースに巻き込まれて
ちょっとの成長を喜び、ちょっとの変化にも目を配るようになれました。
もし、いーくんと出会わなかったら、こんな気持ちを味わうことができなかったと思います。
人が命を授かって誕生する。
一見当たり前のようなことだけど、それはとても「奇跡」に近いことだと思います。
命に軽いも重いもないと思います。
その大切な命を、これからも家族とともにはぐくんでいけたらと思っています。
いーくん5歳の誕生日本当におめでとう。
5年もあなたのママをさせてくれて、本当にありがとう。
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